遊戯王ZEXAL 第64話

第64話「ネオ・ギャラクシーアイズ咆哮!闇を打ち砕く兄弟の絆」

トロンへのダメージはハルトへと伝わってしまう。

それでもハルトを救うには勝つしかない。

覚悟を決めたカイトが、ギャラクシーアイズでゲノム・ヘリターを攻撃。

ハルトの顔で苦しんでみせるトロン。



さらに、トロンは装備魔法で自分とカイトのLPにダメージを与える。

中継される映像の中で、ハルトの反応がない。もしや・・・・。



その頃、ハルトの部屋に到着した遊馬とアストラルが、

再びハルトの意識の中の世界へ。

そこに巣くう闇が、トロンへと姿を変え、遊馬達を襲う。

遊馬が呼び出したホープが、これを切り裂き、ハルトの中のトロンの意識は消滅する。



ハルトとトロンのリンクが断ち切られた事を知り、遂にカイトの怒りの反撃が始まる。

ネオギャラクシーアイズをエクシーズ召喚し、ゲノム・ヘリターの効果を無効化して攻撃。

これが通ればカイトが勝利するはずだが。



トロンは永続トラップを発動させ、ネオギャラクシーアイズの攻撃力を下げることで、

自身へのダメージを軽減し、敗北を免れる。



その時、トロンに異変が。

カイトの怒りが、眠れる紋章神を呼び起こしたと言うトロン。

三体の紋章獣でエクシーズ召喚。

No.69 紋章神コート・オブ・アームズが現れる。

このナンバーズを操るには、怒りの莫大なエネルギーが必要だった。

感情がないトロンは、他人を怒らせる事で、そのエネルギーを貯めていたのだ。

ドロワやシャーク、そして息子のIII・IV・Vをも利用して。

ハルトを人質にとり、ハルトの顔を被ってカイトを煽ったのも、全てはこの紋章神を呼び出す為。



コート・オブ・アームズは奪ったネオギャラクシーアイズの効果で、

攻撃力を上げ、さらに三回連続攻撃を可能にする。

さらに、トロンの永続トラップの効果で、ネオギャラクシーアイズは破壊されず、

ダメージを受け続ける事に。



二度の攻撃で、カイトのLPは0。

倒れるカイトに、三度目の攻撃で、さらに追い打ちをかける。

その時、カイトを光りが包み込み、ダメージからカイトを守った。

ハルトの姿が現れ、カイトに語りかける。

「兄さん、ありがとう・・・。」



意識を失い、倒れるカイト。

ハルトは、僅かに残っていた力を、兄のために使ったのだ。

カイトの集めたナンバーズを全て奪い、トロンは去って行く。







倒れたカイトの最後の表情が、何だか安らかで・・・・。

無念さや悔しさは感じられない。

弟を救う為だけに、満身創痍で戦い続けて、疲れ切ったかのような。

デュエルに敗北し、弟を救えないなら、死んでも構わない、くらいに思っているのかもしれない・・・。



カイトとハルトは、この先どうなるのか？

トロンとの決着がついた所で、二人が助かる訳では無いし。

カイトだけでも復活できれば、父フェイカーと決着を付け、ハルトを救い出す事も可能？



残り僅かだったハルトの力も、今回ので使い果たしてしまって。



ハルトの病気、というのは、命を脅かす病とかではなくて、

感情を失ってしまう状態を指すんだと思う。

その原因が、フェイカーによって与えられた、アストラル世界を滅ぼす力のせいなら、

トロンによって力を奪われた今の状態なら、

感情を取り戻してもよい気がするけど。

トロンによって奪われた記憶さえ戻れば、

感情を持った本当のハルトが目覚める可能性もあるのかな・・・？



トロン。

自分には感情がない、と言ってました。

やはり異世界の狭間を彷徨う内に、人としての感情も無くしたのか。

だから、あそこまで残忍になれる。



しかも、そこまで残酷な事をしてきた理由が、怒りの力を蓄えるため。

息子達もその為に利用した、と・・・。

そうなると、トロンはもはや、人、ではないな。



遊馬の意外な活躍。

ハルトの中の意識の世界で、トロンを倒す。

あの精神世界（？）みたいな場所だと、ホープも呼べるのか。



フェイカーは、トロンに憤ってたけど。

自分の息子達がここまで傷つき、苦しんでいる様を見て、何を思ったんだろう？

もしも苦しむ息子達を見て本当に心が痛むのなら、

自分が今まで息子達にしてきた事の愚かさに気付かないのか？

あの怒りは、息子への愛情からではなく、単なる自身のエゴなのか？



「懺悔の用意はできているか！？」

このセリフはIII・IV vs カイト・遊馬のタッグデュエルの時と同じセリフです。

怒りが頂点に達したときの、カイトの定番セリフになったのかな。





キャラの顔が崩れない、キレイな作画。

偽ハルトとトロンの顔芸。



（作監：横田明美）

（脚本：鈴木やすゆき）