遊戯王ZEXAL  第60話

第60話「決戦への序章 新たなる敵Dr.フェイカー」



遊馬の準決勝進出を祝うナンバーズクラブの仲間達。

遊馬はデッキを無くした事に気付く。



デッキケースのGPS信号をたよりにやってきたのは、ハートランド

中に侵入するため、ゴミ箱の中に隠れ、オボットに運んで貰う遊馬達。



その頃、シャークはトロンに捕まってしまう。



ハートランドの中には巨大なゴミ処理施設があった。

そこで、ハルトの気配を感じるアストラル。

ハルトの元へ行こうとする遊馬達の前に、ロボットが立ち塞がり、

デュエルで侵入者を排除しようとする。

小鳥と鉄夫がこの場を引き受け、遊馬はハルトの元へ。



塔の最上階、ハルトの部屋に辿り着き、

眠るハルトに語りかける。

あの時、俺がトロン達にハルトを渡さなければ・・・と、悔やむ遊馬。



その時、光りが遊馬とアストラルを包み、ハルトの言葉を聞く。

「お願い、兄さんを助けてあげて。」



遊馬がナンバーズを集めれば、ハルトは治らない?

苦悩する遊馬に、アストラルは言う。

私は、君が選んだ道に従う!と。



その時、Dr.フェイカーが遊馬の前に姿を現す。

アストラルの姿が見えるフェイカー。

アストラルがナンバーズを集める目的を問いただす。



アストラル世界と並ぶもう一つの世界、ヴァリアン世界。

フェイカーは、ヴァリアン世界と取引をして、アストラル世界を滅ぼす事で、

最強の力を手に入れる事が出来ると言う。

そして、その力でこの世界の支配者になろうとしていた!



ハルトの部屋から追い出される遊馬。

デッキを取り戻し、いよいよ準決勝へ臨む。

遊馬の対戦相手は、神代凌牙。

遊馬は優勝して、全てを解決してみせると決意する。







準決勝前夜エピソード。



Dr.フェイカーの野望が判明。

ヴァリアン界とは、アストラル世界と並ぶもう一つの世界。

ヴァリアン界と取引して、アストラル世界を滅ぼす事で、

この世界を支配する力を得るのが目的。

もっと何か深い理由があるのかと思っていたけど、本当に単純に世界征服だけ?



カイトのフォトンモード等の力もヴァリアン界のものなのか。

オービタル7の原動力、ヴァリアライトをフェイカーが手に入れる事ができたのも、

ヴァリアン界と取引しているから?



僕を助けてくれたのは彼らだからね、と以前トロンが言っていたから。

計画は順調だと、今回トロンが語りかけていた相手も、ヴァリアン界?



そうなると、ヴァリアン界はDr.フェイカーと取引する一方で、

トロンにはDr.フェイカーを倒す為の力を与えている事になる・・・。

どういう事??



ヴァリアン界の中で勢力争いなどがあって、

対立する各勢力が、それぞれがフェイカーとトロンに力を与えているのか。

あるいは、フェイカーをそそのかしてアストラル世界を滅ぼさせ、

その後でトロンを利用してそのフェイカーをも滅ぼそうと考えている?

だとしたら、フェイカーもトロンも、ヴァリアン界に利用されてる?



フェイカーはカイトとハルトについては、(野望の為の)些細な犠牲だ、と。

この人もトロン同様、本気で息子への愛情はないのか?

ハルトが倒れた時、心配するような素振りを見せたけど、

それはアストラル世界を滅ぼす手段を失った事への嘆きだったのか?

ヴァリアン界に関わった人間は、人としての情を失ってしまうのだろうか?

それがヴァリアン界から力を得た代償?



ハルトの事。

ハルトの本来の姿で直接遊馬に語りかけてました。

穏やかに微笑むハルトは、

以前、九十九家で一緒にご飯を食べた時のハルトと、明らかに違う。

アストラルによると、本物のハルトは意識は、心の奥に閉じ込められている。

本当のハルトを呼び戻す方法と、カイトがナンバーズを集める事に関係があるかもしれないと。



ナンバーズの力でハルトが戻る、というより、

ナンバーズを集めてフェイカーの望みを叶えれば、ハルトは解放される、という事かな。

それなら、遊馬は悩む必要はない。

フェイカーを倒す事だけに専念すればいい。



ハルトの病気、と言うものがそもそもよく分からない。

命を脅かす病と言うより、精神を蝕んでしまったり、

本来の意識を心の奥に閉じ込めてしまうような状態を指しているのか?

それは、(おそらく)ファイカーがハルトに与えた、

悲鳴でアストラル世界を破壊する能力の影響なのか?



ハルトの部屋の天井の模様が、

フェイカーとバイロン、一馬の三人が辿り着いた遺跡にあった絵を似てる。

あれは、遊馬達の世界とアストラル世界、ヴァリアン界の三つを現している?



ハルトがアストラルの名前を呼んだのが印象的。

遊馬以外で、アストラルを見る事が出来き、心を通わす事ができる、貴重な存在。

「寒くないの?」「おかわりだ。」の台詞を思い出します。

ハルトの病気が治って、本当の意識を取り戻した時、

アストラルと、また仲良くできたらいいな。



アストラルと遊馬のやり取りが泣ける。

自分の存在に関わる事なのに、感情を表に出さず、

遊馬に全てを託す覚悟。それは信頼の証。

もしも遊馬が、仲間かアストラルか、どちらかを選ばなくてはならない状況になったとき、

遊馬が仲間を選んだとしても、恨まないし後悔はしない、と言う事。

そこまでの覚悟を思うと、切ない・・・。



眠るハルトに優しく語りかける遊馬も良かったな。

ハルトの事、責任を感じてるだ。悪いのは全部トロンなのに・・・・。

中の人(畠中祐さん)の、声のトーン落として静かに震える声の演技がいい。



シャークの異変。

とうとう、トロンに操られてしまった?

シャークドレイクに打ち勝ち、心の闇を乗り越えたのに。

トロンがシャークをフェイカーへの刺客にする為に操ると言っていたのは、

なるほど、こういう方法でシャークを捕まえ、紋章の力で取り込む事を言っていたのか。



トロンの計画はここまで順調。

息子達の事も、シャークを取り込む事も、全て計画の内。

III、IV、Vについては、よくやてくれたけど仕方ない、と。

復讐を果たすためなら、息子達を犠牲にしても構わないという、

父親とは思えない残忍さ。



フェイカーとトロン、二人の共通点。

二人とも息子達を利用し、犠牲にする事を何とも思わないのは、何か関係あるのか。

ヴァリアン界に関わった者は、欲望や復讐で心の闇を増幅され、

力を得るのと引き替えに、息子への愛情を失ってしまうのか?



仮に、ヴァリアン界から得た力を失えば、二人とも良い父親に戻る?

例え二人が元に戻ったとしても、今まで息子達にした事や、

多くの人を巻き込み傷つけた罪は消えないから、

何らかの償いをする事になりそうだな・・・。



ナンバーズクラブの面々も久しぶりに活躍。

キャットちゃんと小鳥のやり取りとか、それをみているアストラルのツッコミとか。(笑)

「これが人間の愛情なのか。それとも・・・単なる闘争心?」

キャットちゃんが小鳥と張り合うようになったのは、

漫画版の影響もあるかもしれないけど、

元々人見知りで内気だったのが、遊馬と仲間達との関わりで、

キャットちゃん自身が積極的なキャラに変わってきた、という事なのかな?



警備ロボとのデュエル。

遊馬、デッキ持ってないし、小鳥ちゃんはデュエルできないのに??

と、思ったら、パネルで数字を合わせてエクシーズ召喚、

警備ロボのモンスターとバトル、という、ミニゲーム的な仕掛けでした。

こういうの、実際の携帯向けゲームであったら面白いかも。

見た目は小鳥ちゃんと鉄夫のツイスターゲーム。(笑)

OCGではお馴染みのモンスターエクシーズやスクラップモンスターが登場。



遊馬の忘れ物癖も相変わらず酷い。(笑)

前夜祭の招待状、コースターデュエルの時のハートピース。

皇の鍵を部屋に忘れてきた事もあったり。

そして今回のデッキ。

デッキはデュエリストの魂なのに、無くすなんて!(笑)

最後にゴミの中から無事発見。

あれはもしかして、落とし物としてフェイカーが預かってくれてたのかな?



次回予告、シャークの瞳のハイライトが消えて虚ろな状態?

やはりトロンに操られてしまう?

シャークの妹も関わってくるのか??



カイトvsトロン戦も気になる。

トロンにとっては、憎きフェイカーの息子をデュエルで苦しめる事に、

何の躊躇もないだろうから、

IVvsシャーク戦のような、えげつない心理攻撃もありそうで怖い。



EDが少し変化。

遊馬と小鳥の弁当争奪戦のカット、

背景の中に、IIIとアンナちゃんがいる!!!



トロン一家の中でIII一人だけ優遇されてるかも。(笑)

年齢的に遊馬に近いから(確か公式設定で15歳)、

学校のシーンに入り込めるんですね。

スタッフにも愛されているキャラなのかな。



遊馬達の学校の制服を着ているのが、新鮮。

そいえば、1期EDも小鳥ちゃんの衣装が変化する事があったから、

これは単なるスタッフのお遊び兼ファンサービスなのでしょうね。

これを見たら、WDC後に目覚めたIIIが、遊馬達の学校に転入してくる、

という展開を期待したいけど、流石に無理かな。

もし実現したら嬉しい!



ゼアルがこれまでのアニメ遊戯王シリーズと違う所の一つは、

九十九家の食事シーンの多さ。

今回もハルばちゃん特製のご馳走、美味しそうでした。

美味しそうに食べる元気な主人公といえば十代もそうだけど、

仲間や家族を囲んでの食事シーンの多さはゼアルの特徴。

ある意味、ゼアルのテーマを象徴する場面かもしれない。





キャラのアップの所だけ気合い入っててキレイ。

シャークや遊馬の表情とか、凛々しい。

作監小林一三

(脚本:上代務