遊戯王ZEXAL  第59話

第59話「激戦!遊馬VSゴーシュ これがオレのデュエル魂」



トラップでLPを削られながら、遊馬達が辿り着いたのは、

キャニオンフィールド。

そこで待ち構えていたのはゴーシュ。

二人はコースターに乗ってデュエルを始める。



このフィールドには、モンスターを攻撃表示で召喚した時と、攻撃を仕掛けた時、

200のダメージを受ける効果がある。

それは、Mr.ハートランドがゴーシュの為に用意した舞台だった。

それでも構わずエクシーズ召喚するゴーシュ。

H-C(ヒロイック・チャンピオン) ガーンデーヴァが現れる。



対して、遊馬の残りLPはたったの100。これでは身動きが取れない。

その時、ゴーシュがトラップ、ヒロイック・ギフトを発動。

相手のLPを回復して4000にし、自分はカードを2枚ドローできる。

「勘違いするな、俺はカードをドローしたかっただけだ。

 それに弱った獲物を喰うのは俺の趣味じゃねぇ!」



しかし、遊馬は裏守備表示でモンスターをセット。

守りを固め、ゴーシュがモンスターを召喚、攻撃する事でLPを減らしていくのを狙っていた。

だが、ガーンデーヴァの効果とトラップで、ダイレクトアタックを受けてしまう。



このデュエル、君は勝てない、とアストラルは言う。

今の遊馬は勝つ事に慎重になり、デュエルを怖がっている、と。

アストラルの鋭い指摘に、苦悩する遊馬。



装備魔法で攻撃力を上げたガガガマジシャンで攻撃を仕掛けるも、通じず。

ガガガガンマンをエクシーズ召喚し、その効果でようやくゴーシュにダメージを与える。

だがゴーシュは、こんなつまらないデュエルがしたかったんじゃねぇ!と憤る。



ゴーシュがH-C クサナギをエクシーズ召喚。

本当のお前自身のデュエルでかかってこい!と遊馬を奮い立たせる。

ゴーシュの言葉に、今までの自分のデュエルを悔いた遊馬は、

小鳥をコースターから降ろし、

自分の全てを賭けて自分のデュエルをすると決意する。



ガガガガンマンとクサナギでのバトル。

互いにトラップ、モンスター効果、マジックを駆使しての攻防。



そして、コースターが辿り着いたのは、新たなフィールド。

セットされていたのは、フィールド魔法、夕日の決闘場。

互いにバトルできるモンスターは一体のみ。

モンスターが破壊された時、300のダメージを受ける。

まさに一騎打ちの舞台。



ガガガガンマンとクサナギは相打ちで破壊される。

ここで、ゴーシュはトラップ、エクシーズ熱戦を発動。

互いの破壊されたモンスターエクシーズを素材として、

同じランクのモンスターエクシーズを特殊召喚できる。

ゴーシュは自身のエースモンスター、H-C エクスカリバーを、

そして遊馬は希望皇ホープを召喚。

エクスカリバーホープの一騎打ちに。



ホープの攻撃に対し、自身の効果で攻撃力を倍にしたエクスカリバー

対するホープも自身の効果で、この攻撃を無効化。

二人のモンスターはエクシーズ熱戦の効果でバトル終了後破壊され、

フィールド魔法の効果で300のダメージを受ければ、遊馬は敗北してしまうが。

遊馬が速攻魔法、ダブル・アップ・チャンスを発動し、攻撃力を倍にしたホープで、

エクスカリバーを破壊。勝利する。



敗北したゴーシュは、エクスカリバーを遊馬に託した。

ゴーシュの思いを受け取った遊馬と、熱く握手を交わす。





おおお!!ゴーシュが熱い!かっこいい!!



ゴーシュが望んでいた、遊馬のデュエル。

というのは、戦術的に守りを固めたり、

トラップやマジックでちまちまダメージを与える様なデュエルじゃなくて、

モンスターの攻撃力をガンガン上げてバトルで破壊する、

いわゆる脳筋デュエル、なんですね。(笑)

戦術をゴチャゴチャ考えず、力押しでバトルする、実にゴーシュらしい。



こういうデュエルが、ゼアルらしさだなと思う。

5D'sのチームユニコーン戦を思い出しました。

例えば遊星は、相手の性格も読んだ上で、

わざと攻撃を誘って罠にはめる、的な戦術をとることがあった。

アストラルのデュエルスタイルも、どちらかと言えば遊星に似たタイプだと思う。

デュエルに勝利するのが目的なんだから、

感情に左右されず、冷静に戦術を練って確実に相手のLPを削り、

勝利するのが本来は正しいんだけど。



そういう、トラップやマジックやモンスター効果でダメージを与えていく戦い方を良しとせず、

何が何でもモンスター同士のバトルで破壊して倒す!という、

どう考えても不利な戦い方に強いこだわりを持っていて。

そのゴーシュの潔さというか、馬鹿さというか。(笑)

でも観ていて爽快で楽しい!



このデュエルスタイルだと、容易に相手に手の内を読まれるから、

普通なら勝ちにくいと思う。

だからこそ、自分と同じスタイルでデュエルする遊馬と戦いたかったんだろうな。



Vのデュエルも、IVのデュエルも、普通にデュエルしれば勝てていたかもしれないのに、

感情から勝ち方にこだわった結果、負けてしまう。

そういう展開がここの所続いていて。

これまでのアニメ遊戯王で特有だった戦術的な駆け引きよりも、

ゼアルはキャラのドラマを大事にしている印象です。

OCGプレーヤーからみたら不満があるかもしれませんが、

個人的にはこの展開の方が好きだな。



父親越えというテーマも、キャラクター同士のドラマを重視する点も、

これまでのアニメ遊戯王シリーズの中では、ゼアルは原作とDMにより近い気がします。



先にドロワやカイト、シャーク達のデュエルを観て、

デュエルに慎重になってしまった遊馬。

それぞれの思いを背負って、絶対勝たなきゃという気負いと、

過酷なデュエルで敗北の恐怖を感じてしまうのは、当然。

アストラルの指摘は正しいんだけど、

それを受け入れられずに、苦悩する遊馬、というのも珍しい。

ここでゴーシュとデュエルする事で、いつもの自分らしさを取り戻せて良かった。

辛いデュエルが続いていたから、尚更、今回のデュエルが嬉しかったです。



他の三つのフィールドと違って、ここだけコースターデュエルなのも面白い。

普通のスタンディングデュエルは前にやったし。

途中でフィールド魔法が変わったり。

まさに、ゴーシュの為に用意されたフィールド。

全部、Mr.ハートランドの計らいなのかな?

ゴーシュ好みの舞台ではあるけど、ゴーシュを勝たせる為、では無さそう。

相変わらず、Mr.ハートランドは残忍?



トラップで遊馬のLPを4000にしたり。

そうまでして遊馬とガチでデュエルしたいという、ゴーシュの意気込み。

疾走するコースターの上で立ち上がってデュエルする所とか。(笑)

とにかく、二人ともノリが良過ぎる。

負けても爽快なゴーシュ。なんだかとても楽しそうでした。



ゴーシュの過去も判明。

子供だったゴーシュとドロワは、Mr.ハートランドに拾われた。

そしてデュエルを教え込まれ、言われるがままにやってきた、と。

ゴーシュとドロワは孤児なのか?

ドロワの回想シーンをみると、Mr.ハートランドはそうした孤児などを集めて、

過酷な試練を与え、強いデェエリストを育成しいていた?

何の為に?



ゴーシュとドロワは幼なじみ。

回想でも、遊馬とのタッグデュエルでも、

ゴーシュがいつもドロワを気に掛けていたのは、そういう事だったのか。

冷血女とか言ってからかったりしていても、ドロワとの絆は強いんだろうな。



ところで、キャニオンフィールドに着いた時の遊馬のLPが100。

確か53話の時、トラップ、運命の分かれ道でLPを2000回復したハズなのに。

ここまで来る間、デュエルじゃなくコース上のトラップだけで

これだけ削ったのか!?(笑)



OPで、Vに続いてIVの背後のエースモンスターもその姿があらわに。

これでOPで暗示された場面は殆ど揃ったかな。Dr.フェイカー以外では。



冒頭のコミカルな小鳥と遊馬、回想の子供ゴーシュとドロワがかわいい。

最初のMr.ハートランドのパフォーマンスから、

デュエル中のゴーシュと遊馬のデュエルアクションまで、

動きが派手で、構図とポーズに迫力ある!

凄んだ時の顔、テンション上がった時のゴーシュの表情とかイキイキしてる。

作監:Noh Gil-bo)