宇宙兄弟  第1〜7話



遊戯王GXの十代役だったKENNさんと、タイバニの虎徹役だった平田さんが出ると聞いて、

ちょっと見てみました。宇宙の話というのも興味アリ。


第1話「弟ヒビトと兄ムッタ」

優秀な弟ヒビトは夢を叶えて宇宙飛行士に。

兄ムッタは、車の設計士?受賞歴もある高級車も手掛けた程なのに、

すぐに再就職が決まらないのは、元上司の仕業なのか・・・。

よくある話ではあるけど、酷い。

夢を諦めてた主人公が、もう一度夢を追いかけるって設定がドラマチックでいいな。

イチゴを分けてくれたり、こっそりJAXAに応募してくれる両親が、凄くイイ。

理解ある、いい両親だな。

弟に対して劣等感を抱いてる様だけど、

弟のヒビトの方は兄を純粋に応援してくれてる。兄弟仲はいいんだな。




第2話「俺の金ピカ」

自宅に大きい望遠鏡があって、ピアノが弾けて、悩んでるムッタを導いてくれる、シャロンおばさんが素敵。

一次試験で落ちる展開もありかなと思ったけど、二次で面接試験に。

イスのネジのゆるみが気になって集中できなかったムッタ。

実は面接官の仕掛けた意地悪?

ネジを気にする事が宇宙飛行士の適性とどういう関係が?

同じ宇宙飛行士を目指すライバルの女性に一目惚れ?

ネジが気になった3人、どうなるんだろう。

前回の就職活動のシーンとか、今回の面接シーンの緊張感とか、演出も面白い。




第3話「有利な男と走る女医」

連日の検査と試験。

周囲からは宇宙飛行士・南波日々人の兄だから有利だろうと思われているが、

実は試験内容について全く日々人に聞いてない上、年齢的に体力面で不利な六太。

肺活量だけは優れてるんだけど、せりかに見とれて思わず息止めちゃうとか。(笑)

健康的な女医のせりかさん、モデルは明らかに日本人女性初の宇宙飛行士、向井千秋さんだよね。

大好きな亡き父と同じ発想で同じ行動をした男性、というのは、ポイント高い。

六太の片思いで終わるかと思ったけど、フラグ立った!

あとケンジは好青年でいい人過ぎる。普通ならこっちに惚れそうだけど。



宇宙兄弟というタイトルなのに、兄の話ばかり。

弟の話は無いのかな?弟・日々人は優秀で順風満帆な人生に見えるけど、

それなりに悩みとか挫折とかドラマがあれば面白い。




第4話「日々人の隣」

二次試験終了。精神面を見る面接なんかもあるのか。

歴代宇宙飛行士の肖像画が展示されている廊下を見て、決意を新たにする面々。

受験者仲間のメーアドをメモしてくれたケンジが本当にいい人。

日々人の支援で、NASAへ向かう。NASAが♪オレを♪呼んでいる♪の歌に笑った。

日々人の活躍ぶりよりも、一緒に訓練してる女性を羨んだり、

面接での質問に、シャンプーが良く泡立つとか答えたり。

何かといろいろズレてる六太のキャラクターが面白いし、演じてる平田さんもハマっていて良い。



日々人の方のドラマが描かれてないけど、

兄が必ず宇宙飛行士になると信じてる、兄弟の信頼の強さはいいな。




第5話「足りない日々」

兄弟再会。

夜の庭で月を親指で隠しながら語る六太の話が、かっこいい。

張り合わなくなったと、随分ハッキリと言うな、日々人。

六太の、弟に対する劣等感と複雑な感情。

一方、弟・日々人は、頑なに兄が宇宙飛行士になると信じてる。

日々人の夢は、自分一人が月に行く事じゃなくて、兄と一緒に月に行く事、なんだな、きっと。

そんな弟の思いに支えられて、六太が少しずつ変わっていくのか?



日々人に関しては、兄との絆を描くだけで、日々人個人のドラマとかは無さそう?

日々人役のKENNさんの演技も、大人っぽい感じがいい。

楽天的で大ざっぱでどこか抜けてる、日々人のキャラクターにあってる。




第6話「頭にまつわるエトセトラ」

ジョンソン宇宙センターへ。

六太、ストップウォッチを見ずに2秒の遅れを言い当てた?

優れた時間感覚。時折見せる、宇宙飛行士に適した六太の才能。



六太は日々人を、いつも涼しい顔して弱音を吐かず、ひたすら努力する人間だと言ってました。

そういえば、日々人の方の内面のドラマは全く語られないな。

日々人に関しては、あくまで六太目線でしか描かれてないのがちょっと物足りない気が。

これはやはり六太が主人公なのか?

TV番組で、日々人が兄は宇宙飛行士を目指していると公言している時、

その兄は審査で落とされようとしていた・・・。



星加さん渋くてかっこいい!!

面接の時から六太に注目していたのは、難波兄弟を子供の頃から知っていたから、か。

六太の方は気付いていない?

星加さん自身が、運が無いために宇宙飛行士になれなかった経緯も気になる。

弟の為とは言え、上司に頭突きしたのはマズイと思うけど、部下からの人望はちゃんとある。

審査での得票数も良かったんだから、宇宙飛行士としての適性は認められてるだな。



ガイドの台本を覚えてしまうほど毎日JAXAに通い詰めてた事とか、

常に弟の前に出て、弟を庇った事とか。

宇宙にかける兄弟の思いと絆が良い。




第7話「拝啓日々人」

日々人の目隠し実験。面白いな。

あらゆる最悪のケースを想定して事前に訓練するのか。

突然のトラブルでもパニックにならず冷静に対処できる精神力も必要なんだろうな。



コロコロムッタ。嫌な事があると、目と耳を情報で塞ぐ、子供の頃からの六太のクセ。

日々人の目線での六太の描写は珍しい。

試験に落ちたと、六太はとうとう正直に告白する。

何かに付けて自分の不運をドーハの悲劇生まれのせいにする六太の悪い癖に、うんざりという日々人の表情。

いつも笑顔のあの日々人が感情をあらわにする。

「諦めきれるなら、そんなの夢じゃねぇ!」

弟の言葉に胸を打たれて、シャワーで涙を隠すシーンとか。

諦めきれないから、本当に辛くて悔しい。それを誰より分かってるだな、日々人は。



審査に私情を挟むのは良くないと言われた星加さんが、私情で何が悪い!と開き直るシーン。

私は彼と一緒に仕事をしたいと思ったのだと、率直に思いを語る。

熱くてかっこいいな。

かつての会社の後輩や、審査で粘る星加など、こうして六太を支える人達が居る。

そういう人を惹きつける魅力が六太自身になるなら、それも才能の内。



例え適性があっても、選ばれた宇宙飛行士が過去に暴力事件を起こしたとマスコミに知られたら困るし。

そういう事態を想定すると、六太が選ばれるのは難しい。

最後の展開。暴力事件の汚点を覆す事態があるとしたら、

消化器強盗を捕まえてお手柄とか??





TVアニメ『宇宙兄弟』読売テレビ