遊戯王ZEXAL  第43話

第43話「奇跡のオーバーレイ!超銀河眼の光子龍(ネオ・ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)」



続くタッグデュエル。

IIIが発動したマシュマックの効果により、

絶体絶命のカイトのピンチを救ったのは、遊馬が発動したトラップだった。

前回同様、自分のLPを犠牲にしてカイトを守る遊馬。

その頃、トロンはハルトの記憶までも奪おうとしていた。



IIIのナンバーズ、マシュマックの効果と攻撃で大ダメージの遊馬とカイト。

焦るカイトを気遣う遊馬だが、「お前に俺の苦しみ、憎しみの何が分かる!!」と、

突っぱねられる。そんなカイトに遊馬は・・・・。



「・・・ああ、分からねぇ。分からねぇさ!

 お前やハルトの憎しみも悲しみも。

 だけど、俺はお前とデュエルした。

 デュエルを通じて、お前を知っちまったんだ!

 デュエルは新しい仲間を、絆を作ってくれる。

 そして、デュエルってのは!!

 新しい自分に、かっとビングさせてくれる!

 決して恨みや憎しみをぶつける道具じゃねぇ!

 みせてやる!俺のかっとビングを!!」



ホープを復活させ、カオスエクシーズチェンジで、ホープレイを召喚。

今まで見た事のないカオスナンバーズの存在に、

IIIとIV、そしてモニター越しに観戦していたVも驚く。

ホープレイを召喚した少年、九十九遊馬の「九十九」の姓に、

聞き覚えがある様子のV 。



ホープレイがIVのナンバーズ、ジャイアントキラーを破壊するが、

IVの発動した永続トラップ、ギミック・ボックスの効果でIVを倒す事は出来ず。

さらに自身のターンで、新たなナンバーズ、

No.40 ギミック・パペット−ヘブンズ・ストリングスを召喚する。



ヘブンズ・ストリングスの攻撃がギャラクシーアイズを襲う。

ここでも遊馬の発動したトラップがカイトを救う。

なかなか倒せないカイト達に、IVがキレる。

「くっ・・・また!

 ふざけるなてめぇら!いい加減沈めよっ!しずめぇぇぇぇ! !」



遂にヘブンズ・ストリングスの効果を発動させるIV。

次のターンの終了時に全てのモンスターを破壊し、

その攻撃力分のダメージを各プレーヤー与える。

これが通ればホープレイを破壊され遊馬は敗北。

カイトもギャラクシーアイズを失う事に。

このカイトのターンに全てが懸かっている。



力尽き、立つ事も出来ないカイトに、遊馬が叫ぶ。

「立てよ、立つんだよカイト!」

「ボロボロでもいいよ・・・。

 最後まで諦めるなよ。

 お前が諦めてどうすんだよ!!

 ・・・お前がハルトを守らなくて・・・誰がハルトを守るんだよぉぉぉぉ!!」



その言葉に過去の記憶が蘇る。

ハルトと引き離され、ハルトの側に居たくばDr.フェイカーに協力しろと

Mr.ハートランドに強要されたあの時。



必ずハルトを守ってみせると、カイトが立ち上がる!

その声にハルトが呼応し、トロンの儀式を打ち破り、カイトに新たな力を。

「今度は、僕が兄さんを守る!」



カイトがネオギャラクシーアイズ・フォトンドラゴンを召喚!

これがカイトの新たなる力。

自分以外のモンスター効果を全て無効にし、攻撃力を上げて、連続攻撃を可能に。

マシュマックとヘブンズ・ストリングスが破壊され、敗北するIIIとIV。





と、ここでこの回は終了。

熱い展開でした!



カイトを庇った事でLPに大ダメージを受けて吹っ飛ぶ遊馬とアストラル。

「仕方あるまい。これが君のデュエルだ。慣れてきたよ。」と、

少し苦しげに片目瞑って微笑んでみせるアストラルがカッコ良かった!



回想シーンでチョウチョを捕まえた天城兄弟のシーン、側にオービタルが居た!!

オービタルはDr.フェイカーがカイトのサポート用に用意したロボット、だと思ってました。

Dr.フェイカー達に捕まる以前から兄弟に仕えるロボットだったんですね。

カイトがオービタルだけを信頼しているのも、

オービタルがカイトに忠実で、あれほど慕っているのも、これで納得いきました。

両親も、おそらく友達もいないであろう兄弟にとって、オービタルだけが

唯一心許せる仲間なのかもしれません・・・。



IIIが遊馬の言動に、心動かし始めてる。

カイトを庇った遊馬を見て、「また自分を犠牲にして・・・・。」と内心呟いたり。

IVに対しても、「確かにやり過ぎでは?」と、流石に今回は兄の非道さに意見したり。

デュエルは復讐の道具ではない事を、今回も遊馬が力説してました。

真剣な表情で遊馬の言葉にじっと耳を傾けるIII。

Dr.フェイカーへの復讐の手段として今デュエルしているIIIは、

この遊馬の言葉に何を思うのか・・・・。



さらに、自身のLPを犠牲にして、三度もカイトのピンチを救った遊馬を見て。

「遊馬・・・また君は自分のライフを削って・・・。」と呟く。

復讐を誓っているくせに、残酷になりきれない優しい性格の様だし、

遊馬の言葉に強く感じるものがあるなら・・・・。

もしもDr.フェイカーへの復讐という目的さえなければ、

もしかしたら遊馬達と仲良くなれるのかもしれない。



トロンがハルトの力だけでなく、記憶まで奪おうとしたのは、何か理由があるのか?

その力を記憶ごと奪う事が、Dr.フェイカーへの復讐に繋がる??



Vは九十九の苗字に覚えがあるのか?

もしかして、遊馬の父・一馬を知っている??

(一番謎を秘めてるのが一馬だと思うけど。

一馬でないとしたら、母の未来さんか、もしくは明里姉ちゃん?)



立ち上がらないカイトに呼びかける、遊馬と小鳥、そしてオービタル。

遊馬に感謝もしないカイトを「あいつ何なの!」と言っていた小鳥も、

「そうよ立ってカイト、立つのよ!立って戦うのよ!」と、

ここではちゃんとカイトの名を呼んでくれてます。

急にカイトを応援し始めた小鳥の変化に、

側に居るオービタルも一瞬動揺してたのが面白い。(笑)



始めの頃は、僕に必要なのは悲鳴なのに…とか、壊れた発言をしていて、

病んでいる印象のハルトでしたが、

40話のキャラメル秘話で兄想いな優しい面を見せ、

そして今回は兄を守ろうとする強い意志を見せました。

ただ兄に守られているだけの泣き虫ではない、強い子なんですね。



見えないアストラルに語りかけ、協力を呼びかけるカイト。

「アストラル、そこに居るのか!

 お前は以前、俺と遊馬が似ていると言ったな。

 だったら俺に共鳴してみろ!」

その言葉の意味を即座に理解するアストラル。

デュエルした者同士の絆が、ここに確かにあると感じさせます。



そして今まで誰にも心許さず、誰の協力も求めなかったカイトが、

初めて人の力を借りた場面でもあり。

カイトが段々変わっていくのがドラマチック。



今回、何が一番印象深かったかと言えば、

IIIがダメージ受けて吹っ飛んだ時に、IVがIIIの名を叫んだ事。

ちゃんと弟の心配してた!!



カイトに対する今までの言動があまりにも冷酷非道だったので、

兄弟に対しても同じかもしれない、もしかしたら兄弟仲あまり良くないかも・・・

という懸念があったのですが、今回のこの一言で払拭されました。

他のデュエリストにはあんな酷い事していても、

兄弟だけはちゃんと大事に思っていて、兄弟仲も悪くなさそうです。

良かった・・・・。



ハジケた悪趣味のただの悪役、ではないんですね。

そうなると、元からあんな性格だった訳ではなくて、

そこまで性格を歪めてしまうほどの酷い仕打ちを、Dr.フェイカーから受けたのか?



で、デュエルの決着がついた所で、次回どうなるのか?

カイトはIIIとIVの魂とナンバーズを狩るのか?

その前にVが現れて阻止されそうですが。



ハルトは無事なのか?

Vがハルトの力が消えた・・と言っていたけど。

この儀式での事なのか?

それとも、兄に力を与えた事で、以前の様にアストラル界を破壊したり、

強力な力で周囲のものを吹き飛ばしたり、アストラルの姿を見たりする力は、

全部失われてしまったのか?







ルールの方は実はあまり詳しくないのですが。

今回のデュエルでちょっと???だった所が二点。



一つは、カイトがフォトン・カイザーをアドバンス召喚した場面。

タッグデュエルの序盤でカイトが発動させたフィールド魔法、

フォトンプレッシャーワールドがまだ残っているので、

この場面でフォトンモンスターを持っていない、カイト以外の三人はダメージを受けるはず??

フォトンプレッシャーワールドの効果は強制じゃなくて、任意で発動、て事なのかな?



もう一つが、最後のマシュマックとヘブンズ・ストリングスが破壊されるシーン。

ナンバーズじゃないネオギャラクシーアイズが、ナンバーズを破壊する描写は・・・??

ダメージは受けるからIVとIIIの敗北に変わりないけど。

ただの演出、なのかな。



遊馬の中の人(畠中祐18歳)の演技が熱い!!

遊馬のセリフも良かった!



作画、IVやIIIがやや幼い感じでかわいい。

作監:Noh Gil-bo)