ONE PIECE



第619話までの感想は2011-04-05の記事に。





WJ 2011.18号あたりから

ストーリー忘れがちなので、あらすじメモ。





<コミックス 巻六三 収録分>



第620話  "憧れの遊園地"

あちこちで暴れ始めるホーディ配下の魚人たち

国民に無くなった王妃の踏み絵を強いる

ハチが語る魚人差別の歴史

一番酷かったのは、人間の海賊がこの島で暴れ回った大航海時代の初期

それを救ったのが白ヒゲだった

その後、魚人差別の歴史を変えようと立ち上がった二人の人物

人間との共生を目指したオトヒメ王妃と、

奴隷解放の英雄、フィッシャー・タイガー

ジンベエ、アーロン、ハチは、元タイヨウの海賊団にいた

ジンベエの回想、15年前のタイヨウの海賊団



第621話

人並み以上に体の弱いオトヒメ王妃(金魚の人魚)

体を張り、泣いて罪人を諭す 熱血・愛の人

リュウグウ王国を地上へ移そうという王妃の計画

オトヒメの願いは遠い先祖達の夢でもある

「見聞色の覇気」を持つオトヒメ

25才の若きアーロンはこの頃からすでに海賊

リュウグウ王国ネプチューン軍兵士だったジンベエ 当時30才

冒険家フィッシャー・タイガーは魚人街のリーダー格

三人とも無法地帯・魚人街の育ち

その後、タイガーの聖地マリージョア襲撃事件、

そしてタイヨウの海賊団の結成



第622話

国民は奴隷を解放したタイガーを賞賛

ホーディ、当時15才

海軍を襲うタイヨウの海賊団

タイガーは人間を殺すなと言う

タイガーが船に乗せた元奴隷の人間の少年、コアラ

奴隷が今も染みついて泣く事が出来ない

タイガーは必ず少年を故郷へ送り届けると言う

初めて涙をみせるコアラ



第623話

コアラ女の子だった

無事コアラを故郷へ送り届けるが、待ち伏せしていた海軍の襲撃で、タイガー瀕死

人間の血を輸血する事を拒み、息絶える

人間へ復讐しようとしたアーロン、ボルサリーノに捕まる



第624話

タイガーの死の真相は語られず

オトヒメの署名活動は難航

タイガーの跡を継ぎ荒らし回るジンベエに、世界政府から王下七武海への誘い

部下達を恩赦で自由にさせる事と、魚人族が世界政府に近付くという意味もあり、これを承諾

代わりに海に解き放たれたのが、人間への恨みを抱えたアーロン

天竜人の乗った難破船がリュウグウ王国に



第625話

元奴隷の魚人達が天竜人・ミョスガルド聖に銃を向けるが、オトヒメは身を挺してそれを庇う

天竜人がオトヒメに銃を向けた時、母の危機を知り泣き出すしらほしと、突如現れた海王類

それを見ていたホーディとデッケン

初代バンダー・デッケンは、海王類を従わせる人魚姫の伝説を追って海底を目指した

命を取り留めた天竜人は恨み言を残して島を去ろうとするが、オトヒメが同行する

そして天竜人の一筆を持ってオトヒメ帰還



第626話 "ネプチューン3兄弟"

先祖代々バンダー・デッケンの追い求めた一族の夢

地上への移住の為のオトヒメ王妃の署名活動

数百年に一人生まれる、海王類と会話できる人魚、しらほし

いつしかその力を正しく導く者が現れ、その時世界には大きな変化が訪れるという伝説

悪意を持てば世界を海に沈めてしまえる程の、この世で指折りの怖い力

暴走の危険性

母オトヒメの最期、フカボシ、リュウボシ、マンボシの三兄弟と約束





<コミックス 巻六四 収録分>



第627話

オトヒメを撃ったのは人間だった驚愕のジンベエとホーディ

復讐の連鎖を食い止めるため、報復を望まなかったオトヒメの遺志

この時しらほしまだ6歳

その後も3兄弟により署名活動は続き、今に今に至る

16年間の差別との戦い

ジンベエの語る回想編終わり

話を聞いていた人、ナミ、サンジ、フランキー、ケイミー、チョパー

ルフィ寝てた



第628話

城を占拠したホーディの放送 国王の処刑を宣告

捕らわれてるゾロ、ウソップ、ブルック

ロビンの見つけた歴史の本文(ポーネグリフ)には、ジョイボーイの謝罪文

国王はしらほしを捕らえる為の人質?

ホーディがデッケンと手を組んだ理由→しらほしの才能を恐れた

ルフィ達人間が関わると、魚人がまた人間を恨む事になるからと、ルフィに戦うなと言うジンベエ



第629話

ワシに任せてくれと言うジンベエ ルフィは聞かず、喧嘩

ダルマザメの魚人、ダルマ 石を噛み砕いて進む

霊魂を飛ばせるようになっていたブルック

城内で気絶していたパッパグに助けを求めるが、逆に逃げられる



第630話

チョウザメの魚人、ドスン

ヒョウモンダコの魚人、ヒョウゾウ 腕利きの酔っぱらい剣士

オオセの魚人、ゼオ体色を変化させ風景と一体化する、通称・魚人街の貴族

ダイオウイカの魚人、イカロス・ムッヒ 火が怖い

ホーディ、E・Sの飲み過ぎて副作用に苦しむ?



第631話

失恋のデッケンが思いついた、いい事?

海獣達だけで国王軍壊滅

E・Sの副作用?で白髪で体格までも変わったホーディ、絶好調

ホーディ配下の海獣達を一撃で倒した3兄弟の強さ



第632話

しらほしとジンベエが罠にかかりホーディの前へ

魚人街から移住してきた10万人の無法者

ホーディに予言を伝えたマダム・シャーリー、撃たれる

シャーリーはアーロンの妹

オトヒメを撃ったのはホーディだった

魚人島の半分の大きさもある謎の巨大船ノアを投げたデッケン



第633話

しらほしはオトヒメを殺した犯人がホーディだと知っていた

母との約束を守り、真実を誰にも明かさなかったしらほし

国民からはいっその事、今ここで暴れて国を滅ぼして欲しいと、麦わらを望む声が

処刑の瞬間、現れてホーディをふっ飛ばすルフィ

麦わらの一味勢揃い



第634話 "10万 vs 10"

ジンベエの真意は、ホーディをブチのめすなら、この島のヒーローになれ、と

10万の新魚人海賊団

ルフィの覇気が炸裂

いよいよ戦いが始まる



第635話

しらほしを守りながらの戦い

仲間達の新技、新兵器お披露目

クラーケンの裏切り

10万の新魚人海賊団に大打撃



第636話

地下から足場を崩すダルマ

ブラキオンタンク5号とクロサイーFR-U4号が合体

鉄の海賊、フランキー将軍登場

兄弟を守る為にホーディに従っていたクラーケン

約束の船、ノアが頭上に現れる





<コミックス未収録分>

巻六五は 2012/2/3発売予定



以下、コミックス派はネタバレ注意





第637話

未読



第638話

デッケン、ノアを投げしらほしを追い詰める

島を多うシャボンを守る為、海へ逃げるしらほし

ホーディを追ってルフィも海へ

ノアは傷つける事も許されぬ船

仲間のハズのホーディに刺されるデッケン



第639話

ホーディがデッケンを倒し、ノア落下で島破壊の危機

ホーディvsしらほしも魚人島も仲間も全部守るルフィ

島では大入道ワダツミvsサンジ&ジンベエ

E・Sで覚醒したヒョウゾウvsゾロ



第640話

フランキーvs「イカでも魚人!骨ならあるっヒ!」イカロス・ムッヒ

ブルックvs強がりゼオ

ダルマvs穴掘る敵との戦闘経験を活かしたウソップ

ドスンve成長して顔変わったチョッパー

ホーディの企みに気付き、ノアを引きつけ横へそれるしらほし

デッケン生きてはいたが気を失い、落下するノア





第641話

ノアは遙か昔、偉大なる人物と交わした約束の日を待つ、使命を背負った船

ノアの甲板の空気を得ようとしたルフィの考えを見抜き、ホーディが甲板のシャボンを破壊

ルフィを援護する目的で用意した貯空庫(エアタンク)を使い、ノアのシャボンで覆い、

島への衝突を回避する作戦

魚人島を破壊してでも人間へ復讐しようとするホーディの執念

その執念に関わる?ホーディの正体?





第642話

デン(船大工トムの弟)が言うのは、敗北してもホーディは折れないだろう、と

国民に避難命令

幹部達とルフィの仲間達のそれぞれの戦い



第643話

未読



第644話

未読



第645話

未読



第646話

怪物強化(モンスターポイント)の力を制御出来るようになったチョッパー

同時進行でそれぞれの敵を倒すルフィの仲間達



第647話

未読



第648話

しらほしの能力覚醒

数百年に一度、海王類の王は人魚の姿で生まれてくる

それは世界を滅ぼしうる力

ノアは海王類が引くように作られた

ルフィの破壊からノアを守った海王類、

船を直すにはあの一族の力が必要?

海王類の声に気付いた人間、海賊王ゴールド・ロジャーと、ルフィも同じ?

出血多量で貧血のルフィに、法を破り、ジンベエが血を差し出す

タイヨウへと続く道





第649話

残党へ下した国王の処分、魚人街の完全封鎖宣言

ジンベエはまだやる事があるからと、ルフィの誘いを断るが、再会の約束を

竜宮城の宴に招かれるルフィ達

ジョイボーイは「空白の百年」に実在した人物、

この島の歴史の本文(ポーネグリフ)は、魚人島との約束を破った事を当時の人魚姫に詫びる謝罪文

いずれジョイボーイに代わって約束を果たしに来る者が現れる

来るべきその時初めて巨船ノアは使命を授かる

2年前、空島でロビンが見たポーネグリフで、古代兵器のありかはここを示した

しらほしと同じ力を持つ、ジョイボーイの時代の人魚姫のもう一つの名は「古代兵器 ポセイドン」










一気に感想



タイガーとオトヒメ、一見正反対の意見の様に見えて、

望むものはやはり同じだった。

人間への復讐は更なる悲劇を生むという事を、タイガーもちゃんと心得ていた。

しかし、それがアーロンには理解出来ず・・・。



タイガーは一時期、天竜人の奴隷だったのか。

奴隷を解放したのは、自分と同じ奴隷達を見捨てられなかったから。

オトヒメは正しい、それを分かっていながらも人間の血を受け入れられなかった程、

体に染みついた人間への憎しみ。

タイガーの苦悩・・・。



奴隷時代の詳しい描写がないけど、ハンコックやタイガーの苦しむ様を見ると、

想像を絶する酷さ、なんだろうな・・・・。(汗)



人間との共生を望むオトヒメ達と、人間を排除し魚人だけの国を望むホーディ。

魚人差別と、オトヒメの暗殺という悲劇的な展開は、現実社会の差別問題にも通じる残酷さ。



回想終わって、ジンベエに言ったナミの台詞。

「だから私の人生に勝手に謝らないで!!捨てたもんじゃないのよ?今、楽しいもん」

辛い過去を乗り越えられる程、いい仲間に巡り会えて、そして今がある。

本当に良かった、ナミ。



オトヒメは見聞色の覇気が使えたから、自分を撃った犯人を知っていた?

オトヒメの最期の言葉は、犯人を明かさない様、幼いしらほしに伝えていたのか・・・。



ジンベエがルフィを止めたのは、この作戦の為だったのか!

ホーディと戦うな、という言葉の本当の意味。

「ヒーローは大好きだけど、なるのはイヤだ!」って言うルフィの言葉に笑った。

ルフィは肉を例え話にしてるけど。

ヒーローは人の為に無償で奉仕しなければならないのが嫌なのか?

しぶしぶ作戦を受け入れたルフィ、「お前の頼みだからやるんだぞジンベエ!」てちょっと不満そう。(笑)

ジンベエの人徳のなせる技ですね。

思えばインペルダウンからずっとジンベエに助けて貰った訳だし。



ホーディの「おれこそが真の海賊王」という言葉に、ルフィが反応。

黄金色の覇気だけで5万も気絶って、それは卑怯過ぎる。(笑)



いよいよ2年間の修行の成果がお披露目です。

空を飛んだサンジ。

それを見たロビンが「アレは・・・CP9の・・・」て呟いてたけど、似たような技があったんだっけ?

チョッパー司令官、嬉し泣き?(笑)

そうだ、クラーケンはペットのスルメだった。随分前だから忘れてた。



泣きながらも島を守る為頑張るしらほし。どこまでも健気。

誰かが傷つく事を最も悲しむ優しい性格のしらほしの前で、しらほしを守る為に戦い傷ついていく兄弟達。

これはしらほしにとって一番辛いはず。



ウソップがアラバスタでの戦闘経験を活かしてたり。

フランキー将軍が活用した形状記憶合金ワポメタルって、ワポルのやつか。

昔のエピソードが細かな所で今に繋がってる。

そういえばそんあ事あったなって、飛ばさずに長年読んでる読者には嬉しいけど、

ここまで先の展開も考えて当時から伏線張っていたのだとしたら・・・・。凄い。(汗)



ホーディのキバが外れる所で、アーロンをやっぱり思い出す。



個別の戦いや活躍はあんまり詳しく描かないのかな?

ゾロはヒョウゾウ相手に「退屈凌ぎにもなりゃしねぇ!」と言った位だから、相当強くなったのか?

「ずいぶん化け物じみたな」というゾロの言葉に「おれはルフィの役に立つ怪物になりてぇ!」と

笑顔で答えるチョッパー。いい子だ。辛い過去を乗り越えてきたこの逞しさ。



フランキーのレーザービームにときめくチョッパーとウソップ。男の子組。

すぐ隣のコマで全く無反応で「しーん」なのナミ・ロビンの女組。対比が楽しい。(笑)

サンジがやたら二年間の事語ると思ったら。燃えるようになったのか。(笑)



ヒーローになるのは嫌だと言うゾロが、ルフィと同じ事言ってる。(笑)

正義の味方はやはり性に合わないらしい。



ジンベエはルフィとの再会を約束したけど・・・。

いつか本当に仲間になるのか??

仲間というより、これまで幾度もルフィの命を救ってきた大恩人だよね。



古代兵器というからプルトンみたいな戦艦の事かと思ったら。

海王類と会話し、操つる能力の事を指していたのか!?

兵器と言っても必ず武器的なものとは限らないというのが驚きでした。



ジョイボーイと当時の人魚姫の間にどんな約束があったのか?

ノアの使命とは何なのか?

古代兵器はプルトンやポセイドンの他にも、まだ世界中にある?

「空白の百年」の謎とか。まだまだ気になる伏線が。



これまでの言い伝えが全て本当なら、

いずれ、しらほしがその力を使い、ノアを海王類に曳かせて、世界が変わる日が来る??



マダム・シャーリーの予言の件はどなった??

結局外れたのか?それともルフィ達が運命を変えたのか。

「魚人島が破壊される」と言うのは、古い体制や差別思想を破壊するという意味だったのか?











所で関係ないけどamazonのワンピースのコミックスのカスタマーレビュー。

人気作だけあってレビュー数が凄いんだけど、巻によって評価がバラバラ。

リュウグウ王国編の評価がなんか低い・・・。

頂上決戦の盛り上がり、エースの救出劇、仲間達の成長と再会、で盛り上がり過ぎたせい??

ここに来て差別という、現実でも重たい問題をテーマに持ってきたから、余計に引かれたのかな。



グランドライン突入前とか、折り返し地点にあたる頂上決戦とか、確かに山場だから盛り上がるけど。

キャラクターの地道な成長を描く、間の冒険も大事だと思うし。

その積み重ねがあってこそ、クライマックスも盛り上がる。

あと、差別という重いテーマに、尾田先生がどう決着をつけるのか?個人的には興味深い所でした。



オトヒメの思い、それを受け継ぐ子供達と、国王、臣下、ジンベエを始めオトヒメを愛した国民。

彼らの苦労や努力が報われたこの結末。

オトヒメのような和解と平和を望む思想を、無駄な努力だとか、

現実にそぐわないただの理想主義だと切り捨てたりしない。

その辺りに尾田先生の考えが読み取れるような気がします。



シャボンディ諸島あたりから見え始めた魚人差別問題。

まだ全て解決した訳じゃないけど、希望はちゃんとある。

この結末で良かったと思う。










ONE PIECE 63 (ジャンプコミックス)
第615〜626話収録




ONE PIECE 64 (ジャンプコミックス)
第627〜636話収録




ONE PIECE 65 (ジャンプコミックス)
第637話以降収録

2012/2/3発売予定