遊戯王5D's  第85話

第85話「ポッポタイムの古時計」



何これ?地味に泣ける話。(涙)



アバン前が、劇場版の予告に。

毎週一体ずつ登場モンスターを紹介?

ナレーターの人の声が渋いな。



遊星達の住むポッポタイム。(そういう名前の建物なのか。)

広場に面するこの建物の上部には、動かないカラクリ時計が。

町内会で新しい時計に変える計画があるといい、落ち込んでいる大家のゾラさん。



相変わらず、遊星には気持ち悪いくらい愛想が良く、

逆にクロウには怒鳴りつけるゾラの態度の極端さ。

単に遊星がイケメンでお気に入りだからなのか?

むしろ、クロウ達に辛く当たるのは、ひょっとして愛情の裏返し??



そんな折り、Dホイールの調整をする仲間達の前に、ゾラの息子レオが現れる。

どこからとも無く遊星達の会話に参加するレオの登場の仕方に笑った。

ラクリ時計の事を話し、はやくゾラに会いに行くよう、仲間達がレオを送り出す。



この辺の一連の仲間達のやり取りが楽しい。



ゾラがクロウに当たるのは、出来の悪い息子を思い出すから。

レオを見て、その真相を即座に悟ってしまう、やたら勘の良いジャック。一同納得。

この時の涙目のクロウとか。(笑)

素直に母親に会いに行けないレオに同情し、親子の絆の複雑さを仲間達に語るアキ。

両親と激しい衝突と葛藤があった、あのアキが語るんだから、説得力ある。(笑)

同情してくれるアキの手を取り感激するレオに、肩を掴んで引き離し、話題を変えた遊星の行動が意外。

ひょっとして、ちょっとジェラシー?

単にこのまま放っておいたら、いつまでも話が進まないと、しびれを切らしただけ・・・かな。

レオのネクタイを得意そうに結ぶアキに、みんな関心。

珍しく(と言ったら失礼?)女性らしさを見せてます。

父親のネクタイも結んでいると、嬉しそうに話すアキが、本当に幸せそうで良かった。

ちゃんと父親と仲良くやってるんだな。



身なりも整えて、いよいよゾラと再会。

しかし、いつもの調子でいい加減な息子を、ゾラは追い出してしまう。

そのまま逃げ出そうとするレオ。

クロウが引き留めようとするが。

本当の子供でもないお前に何が分かるんだよ!という、レオの言葉に反応するクロウ。

孤児のクロウに、このセリフはキツイな・・・・。(汗)

勝ったら素直にゾラに謝れと、クロウがレオにデュエルを挑む。



ゾラは俺たちのお袋も同然だと言い切ったクロウにちょっと関心した。

親孝行するにも、その親が居ないもんね・・・。

68話のくず鉄ファミリーのじいさんの件といい、目上の人を大事にしてるな。



仲間達とゾラが見守る中、二人のデュエルが始まる。

コイントスで攻撃力を上げる、レオのクロックナイトモンスターに苦戦するクロウ。

攻撃してきたモンスターを破壊できるトラップ、ミラーフォースを伏せ、

クロウがシンクロ召喚で、アーマードウィングを出す。

攻撃力が高く、戦闘で破壊できないシンクロモンスターの登場に、

諦めてデュエルを投げだそうとしたレオを、クロウが怒鳴りつける。

いつまでもいい加減な生き方と、母親ときちんと向かい合おうとしないレオを責め、

お前はまた母親から逃げ出すのか?と。

渋々とデュエルを続けるレオがドローしたカードは、父親の形見の「時の魔術師」。

大好きだった父親との記憶を思い出したレオが、時の魔術師を場に出し、勝負を挑む。



コイントスといい、時の魔術師といい、レオのデッキは運任せのギャンブルデッキだったんですね。

そして、元祖ギャンブルデッキの使い手と言えば、DMの凡骨、城乃内を思い出す。



レオの幼い頃の思い出を乗せて回るルーレット。

見事当たりを示し、その効果でクロウのアーマードウィングが破壊される。

さらにダイレクトアタックを仕掛けてくるレオのモンスター。

ここで伏せてあったミラーフォースを発動すれば、クロウの逆転勝利のハズだが・・・。

レオの本当の気持ちを引き出せたクロウはミラーフォースを発動させず、敗北を選ぶ。

最初からこれが目的だったんですね。



辛かった時計職人の修行で、父親とカラクリ時計の偉大さに気付き、両親とカラクリ時計への思いを素直に告白。

見事、カラクリ時計を直して、母親と抱き合い和解したレオ。

ラクリ時計同様、止まっていた親子の時も、再び動き出す。



素直になれないレオとゾラの親子と、

親が居ないからこそ、そんな二人を黙って見過ごせないクロウの熱い語りが、

なんか泣けた。



なんか、5D's はDMやGXよりも家族をテーマにした話が多い気がする。

漫画でもアニメでも、少年向けな作品の場合、家族愛はテーマになりにくいですよね、普通。

女性キャラの活躍ぶりを見ても、5D's は女の子(女性)視聴者を意識した作りなのかなと思える。

何にしても、良い傾向です。



次回は、いよいよ噂の鬼柳再登場編か?

鬼柳を救いたい、とは、一体何事?

予告にまた変なファッションの人達がいた気がする。(笑)



「どうかな?俺にはてめぇに意気地がないようにしか思えねぇんだけどな。

まあ、いいや。このデュエルが終わる時には、その答えが出ているだろうぜ。」

レオに語りかける時のクロウの口調がかっこいいな。中の人(浅沼晋太郎)の熱演良いです。



レオの記憶の中のゾラさん、何気に若い頃はかわいい。

仲間達の和やかに日常の描写が嬉しいです。

コミカルなギャグ顔が楽しい。クロウの細かな表情の変化も見物。

作監:波風立流)