遊戯王ZEXAL II  第124話

第124話「『バリアン七皇』紅き世界の戦士!!」





人間世界とバリアン世界を繋ぐ光の柱から飛び出した七色の光が集結し、

そこから七人の人影が。

そこには、ドルベ達バリアンに囲まれたシャークと璃緒が居た。



新OP。

特徴的な歌い方が印象的です。

ゼアルではセカンド以前も含めると6期目。

曲も映像もクライマックスを予感させ、もうすぐゼアルも終わってしまうのかと思うと、

少し寂しく感じてしまいます。



今まで登場したキャラ達が次々と登場!

横顔で次々に画面に入ってくる所も、テンポ良く、それぞれの表情もイキイキしてます。

今回だけかな?ナッシュとメラグの姿は、前回に引き続きまだ影がかかってます。

エリファスや一馬、未来の姿もあり。



最後の方、ドン・サウザンド?の手の中のカイトが気になる・・・。

カイトの身に何か起きるのか?

カイトが囚われの身になるのか?



シャークがバリアンだった事。

それと、遊馬は一馬と未来を「選らんだ」存在と言われ、

ただの人間ではない可能性が示唆されている事。

そう考えると、カイトも人間でない可能性があるかもしれません・・・。



現れたシャークの胸元に光るペンダントは、バリアンの紋章。

どうして??と問いかける遊馬とIV、鉄男達の言葉に、

璃緒はうつむいて視線を合わせない・・・。



璃緒は・・・やはり遊馬達との戦いを、本心では望んでいないように思えます。

璃緒にとって何よりも大事なのは、凌牙。

その凌牙が戦う覚悟を決めたのなら、璃緒は共に戦うしかない。



兄を思うその決意は尊いけれど、

個人的には、璃緒ちゃんにはもっと自分を大切にして欲しいと思いました。

凌牙の為に、凌牙と共に生きる事、だけじゃなく、自分自身が幸せになる事も大事な事なのに。

WDC中、璃緒の意識が戻らず入院していた間のシャークと、璃緒が意識を取り戻してからの、

あのシャークの変わり様を見ると、シャークが幸せになる為には、妹の璃緒が笑顔で居なければいけない、のではないかと。

だから、璃緒ちゃんも、自分が本当はどうしたいのか?本当にこれでいいのか?をもう一度よく考えて欲しい。

そろそろ兄離れして、凌牙とは違う道を選ぶ事も考えていいはず。

例えどんな結末になっても、璃緒が生きて、心から笑顔で居てくれたら、凌牙も救われるのではないでしょうか・・・。



俺はバリアンのナッシュだ!と言うシャーク。

そんなハズはない!と否定する遊馬に、証拠をみせると宣言する。



シャーク「これが、俺の本当の姿だ!」



バリアルフォーゼする七人。

バリアン世界と人間界が融合しかけてしる今、バリアンズ・スフィア・フィールド無しでも本来の姿になれるのか。



  ナッシュ「我ら、バリアンの七ツ星!」



  ミザエル「真のギャラクシーアイズ使い、ミザエル!」

  ギラグ「全てのものは我が手の中!ギラグ!」

  アリト「唸る拳が神をも砕く!アリト!」

  ベクター「ジャジャーン!俺、ベクタ−!」

  メラグ「灼熱の太陽すら瞬間凍結!氷の剣、メラグ!」

  ドルベ「バリアンの白き盾、ドルベ!」

  ナッシュ「そして俺が、バリアンの七皇を統べる者、ナッシュだ!」



ここまでの七人の登場と変身シーン、まるで戦隊モノのノリで笑いました。

何だか、仲よさそうな愉快な方々のようにも見えます。(笑)



それぞれの口上も、ツッコミ所が満載で。(笑)

カイトとはまだ決着が付いていないのに、自分こそは真のギャラクシーアイズ使いだと宣言しているミザエル。

銀河眼に対するこの執着ぶり。(笑)

ギラグは自身のデッキのモンスターが手をモチーフにしているから、ですね。

アリトもボクサーをモチーフとしたバーニングナックラー使いだから、「拳」。

「神をも砕く!」という表現が力強くてかっこいいです。



で、ベクターだけ、何の例えもモチーフもなく。

「ジャジャーン!俺、ベクタ−!」は卑怯だ。(笑)

サルガッソ戦の迷台詞を、ここで持ってくるとは。

他のメンバーの様に気取った口上をしない所も、ある意味ベクターらしいと言えるかもしれません。



太陽を瞬間凍結!と例えるのは、氷をイメージしたデッキを使う璃緒らしい。

メラグが「剣」で、ドルベが「盾」という組み合わせも、二人がナッシュの右腕的な存在だと分かります。



ナッシュとメラグの姿も、ここで初披露。

メラグのデザインは女性的で美しい。璃緒の時より髪が長め?

璃緒よりも大人っぽく見えます。

ナッシュは、凌牙の髪型のデザインがそのまま引き継がれて、分かりやすい。

七皇の中で唯一マントを付けてます。



ここで、アストラルが海底遺跡でみた、シャークの記憶について初めて遊馬に語ります。

今までは、遊馬の事を考えて、あえてアストラルの口からは何も伝えずにいました。

「いずれシャークが君に重大な相談をしてくるかもしれない」とだけ言い、隠してきた事実。



一国の王であった者の魂が、バリアンへと転生し、ナッシュとなった。

なら、なぜまた人間になっていたのか?

遊馬も疑問に思ってます。

そしてナッシュ自身も、その理由を未だに知らない・・・。



仲間であった遊馬と戦う事、これは俺とお前の運命だ、と言うナッシュの言葉を、遊馬は否定する。

「運命」という言葉を持ち出すという事は、ナッシュはもう諦めてしまっているのかな・・・。



でも、遊馬は当然諦めていません。

俺がもう一度デュエルして、断ち切った絆を復活させてみせる!と。



その時、遊馬の皇の鍵と、シャークのバリアンのペンダントが光輝き、お互いの記憶を見せる。

遊馬はシャークの前世の記憶を見て、どう思ったんだろう。

バリアン世界を救わなければならないというその悲痛な思いと覚悟を知って、遊馬はどうするのか?



ナッシュは、遊馬のアストラル世界での記憶を見て、何を思うのか?

お前達も世界を背負ってきたって訳か、と内心呟いてはいましたが。

アストラル世界が遊馬によって変わった事を知れば、

生まれ変わったアストラル世界に、バリアン世界を滅ぼす意志はないと分かれば、

ナッシュが無理して戦う必要も無いのでは?

バリアン世界とアストラル世界の共存を目指す事は出来ないのか?



この衝撃で気を失う遊馬。

その時、撤退を促す声が。

その声は、六十朗爺ちゃん!!

煙幕に乗して、各々に撤退の指示を出すV。

このメンバーの中では最年長ですから、流石にこういう時は頼もしです。



姿を消した遊馬達を追うよう仲間に指示するナッシュ。

Vが運転する車に、全員乗った様子。



車を追うミザエルに砲撃してきたのは、フライングランチャーに乗って現れたアンナ!

  「この身に代えても、俺の遊馬に指一本触れさせねえ!」

”俺の遊馬”とハッキリ言ってます。(笑)

この台詞、もしも遊馬に聞かれたらどうするんだろう?



いきなりフライングランチャーで攻撃するアンナは乱暴にも見えますが、

ミザエルも初めて人間界に現れた時、小鳥を攻撃で吹き飛ばしているので、自業自得のような気もします。

(小鳥を吹き飛ばしたのは、スフィアフィールドに巻き込ませない為、だったのかもしれませんが。)

ミザエルは、相手が女性だからと言って手加減するような性格ではなさそうだし。



ビルの屋上から華麗に登場したのは、エスパーロビン!

  「今日も正義の大盤振る舞い!エスパー・ロビン、仲間の危機にただ今参上!」

アンナ一人では心許ないけど、ロビンが加勢してくれるなら頼もしい。

しかし、アンナはロビンと上手く協力する事が出来るのかな?



Vは、世界の危機を知ったデュエリスト達が駆けつけた様だな、と言ってましたが。

誰かが中心になって連絡を取った、という訳ではないのかな?



ギラグの前に現れたのは、六十朗と闇川!

ここは硬派な大人の組み合わせです。

六十朗が遊馬の事を「我が弟子」と呼んでくれているのも嬉しい。



アリトの前には、ゴーシュ!

しかもここは球場?いきなりボールを打ってくるなんて、ゴーシュらしいノリです。(笑)

アリトには洗脳され、ドロワとデュエルさせられた借りがあるから、ゴーシュとしても引けない相手です。



ドルベの前には、ドロワ。

今回は一人で七皇を相手にデュエルとは。ドロワさん、相変わらず勇ましい。

ドルベとは特に因縁はありませんが、ドルベはドロワの事を、「トロンとデュエルした女」だと知っていました。

WDCでのデュエルはちゃんと見てたんですね。



そして、メラグの前には、鉄男が・・・・。



  メラグ「なぜ来たの?仲間を逃がす為に?・・あなたらしいわね。」

  鉄男「俺はいつだって俺です。そして、璃緒さん、それはあなたも同じはず。」



璃緒はもう居ないと言うメラグに、それでも璃緒へと語りかける鉄男。

メラグは鉄男の優しさも勇気もよく分かっている。

そして、鉄男も、メラグの中の璃緒を呼び戻そうとしている。璃緒を信じてるんですね。



兄弟ゲンカデュエルで、挫けそうになった璃緒を勇気づけたのは、鉄男でした。

そんな二人が、敵としてデュエルする事になるなんて・・・。

七皇相手に、この状況でのデュエルは、命の危険も伴う。

それでも、身を挺して璃緒を取り戻そうと語りかける鉄男の熱い思い・・・。

璃緒に対する思いは、恋心だけじゃなく、強い信頼と友情があるからこそ、なんだと思います。



遊馬を乗せた車の前に先回りしたナッシュが。

ここは俺が食い止めると、IVが車を降りる。

IVを引き留めようとするVが凌牙の事を、「奴はお前が唯一、友と呼んだ男。」と言ってます。

Vも二人の友情を認めている。



その友と戦えるのか?と、IVの覚悟を問うV。

だからこそ、俺が行かなきゃならねえんだよ、と答える。

遊馬が倒れた今、凌牙の心を動かせるのは俺だけだ、と。



覚悟を決めたIVにVが渡したのは、Vが開発した対バリアン用の切り札。

RUM - アージェント・カオス・フォース。

これは一体・・・・?



何万回デュエルしても、もう分かり合う事はないと言い切るナッシュに。



  IV「俺も、ちょい前まではそう思ってたさ。

    一度壊れた関係は、もう二度と元には戻らねえってな。

    けどよ、思い出せよ凌牙!

    俺とお前は、そうじゃなかったろう?

    壊れたら、もう一度つながりゃいいんだよ!」



IVのこの語りが熱いです。

壊れたら、もう一度つながりゃいい。

そんな前向きな事が、今のIVは言えるようになったんですね。成長したな。

そして、この言葉は、IVと凌牙の事だけではなく、トロン一家の家族の絆の事でもある。



  IV「待ってろ。俺のデュエルで風穴を開けて、向こう側に言っちまったお前の心に、

    熱いファンサービスを届けてやるぜ!」



こんなシリアスな時でも、ちゃんとファンサービスといういつものキーワードを入れてます。(笑)



アストラルが言うとおり、遊馬がデュエルで培った絆が、今、遊馬を守ろうとしている。

仲間達の集結する展開に、胸が熱くなります。



ミザエルとデュエルするアンナ・ロビン組と、ギラグとデュエルする六十朗・闇川組は、それぞれLP4000からのスタート。

二対一のデュエルですが、四悪人編の様に相手はハンデで8000スタート、では無いんですね。



この状況で、一人だけデュエルせずに高みの見物をしている者が一人。

ベクターだけがデュエルをしていない事に、他の七皇は気付いていない?



IVとナッシュのデュエルが始まる。

IVはNo.15 ギミック・パペット・ジャイアントキラーを召喚。

装備魔法を使い、先行1ターン目からナッシュにダメージを与える。



対するナッシュは、俺の本当のエースを見せてやる!と言い。

  ナッシュ「満たされぬ魂を乗せた箱船よ、光届かぬ深淵より浮上せよ!」

No.101 S・H・Ark Knight(サイレント・オナーズ・アーク・ナイト)を召喚する。

これこそが、七皇であるナッシュのエース、オーバーハンドレットナンバーズ。

そして、相手の場のモンスターを自分のORUに変えてしまうという、恐ろしい効果を持っていた。

ジャイアントキラーを失ったIVは、アーク・ナイトのダイレクトアタックを受けてしまう。



その頃、メラグはNo.103 神葬零嬢 ラグナ・ゼロを召喚。

その効果や、詳しいデュエルは今回は描かれませんでした。

残念・・・・。



ダメージを受けたIVは立ち上がり、マジックを使って賭に出る。

奪われたジャイアントキラーを見事取り戻し、さらにVから渡されたあのカード、

RUM - アージェント・カオス・フォースを発動させる。

  IV「人類の英知の結晶が運命の糸を断ち切る使者を呼ぶ!」

CNo.15 ギミック・パペット シリアスキラーを召喚。

その効果でアーク・ナイトを破壊しようとするが、

アーク・ナイトの効果で破壊は無効化され、不発に終わる。



シリアスキラーのバトルでアーク・ナイトを破壊されたナッシュが、次のターン、

バリアンズ・カオス・ドローを。

ナッシュと共に、デュエルする七皇の仲間達に力がみなぎる。

果たして、何が起こるのか??



バリアンズ・カオス・ドローというネーミングからして、

アストラル世界のシャイニングドローと同等のものなのか?



これがバリアン七皇の真の力?

以前ドルベが、七皇さえ揃えば・・・というような事を言っていましたが、

それは、ナッシュを含む七皇が揃った時にのみ発動できる力、

このバリアンズ・カオス・ドローの事を意味していたのか?



新EDはアップテンポで熱血な感じの曲です。

ここでもいろんなキャラが登場してます。

それぞれのポーズや表情も面白い。

小鳥ちゃんがドローするシーンも。

海美姉ちゃんに赤ちゃんが生まれてる?

クラゲ先輩や、デュエルアイドルのさなぎちゃんの姿など。



今の展開だと徳之助が既に犠牲となり、

今後もデュエルの勝敗によっては犠牲者が増えそうな予感がしますが。

このEDのラストカットをみる限り、例えこの先悲惨な展開があっても、

必ず最後はハッピーエンドだから安心して下さいと、

アニメスタッフに言われているような気がします。

死んでいった四悪人も含めて、徳之助もきっと最後は帰ってくる!と信じてます。



だた、最後の集合絵にベクターだけ居ない、という噂もありますが・・・。

できればベクターも最後は何らかの形で救われて欲しいな。



今回、IVとナッシュのデュエル以外は詳しい描写がないのが残念です。

折角久しぶりの登場で、活躍の機会なのに!

これだけ大勢の仲間が集結となると・・・まかさ噛ませで終わったりしないですよね??

七皇の一人だけでも倒せたら良いのですが・・・。

このデュエルで敗北した者の末路が気になる。もしかして、死んでしまうのか??

一度ここで人間側が全員敗北するにしても、後でリベンジ戦で一戦一戦を丁寧に描いて貰えたら嬉しいのですが。

アリトとゴーシュという、熱血な組み合わせのデュエルが面白そうで気になります。

一気にいろんなキャラが登場し過ぎて、各キャラ同士の複雑な関係とか因縁とか思惑とか描ききれない感じも残念。



公式HPのモンスターアカデミーでも触れられてますが、

No.101 S・H・Ark Knight(サイレント・オナーズ・アーク・ナイト)

で、SHARKとシャークの綴りが入ってます。



ナッシュになってもデッキにシャークと名の付くモンスターを使っていたり、

バリアンになってもどこかにシャークが残っている、今のナッシュの状態を表しているのかもしれません。



覚悟を決めた時のIVの台詞、細谷さんの低い声がかっこいい。



今回のバリアン戦隊といい、あの登場口上といい、

熱血と小ネタを仕込むのが得意な雑破さんらしいなと感じました。(笑)



作監:Lee Seok-in)

(脚本:雑破業