遊戯王ZEXAL II  第122話

第122話「世界陥落の前兆!!Mr.ハートランドの大反乱」



世界中に偽ナンバーズがばら撒かれ、人間世界がバリアン世界に飲み込まれる危機に。

ナンバーズを回収しようと現れたMr.ハートランドとカイトのデュエルが始まる。



Mr.ハートランドは三体のレベル8モンスターを揃え、

No.1 インフェクション・バアル・ゼブルをエクシーズ召喚。

その効果で、カイトのエクストラデッキにあるシャドー・モスキートが墓地へ。



カイトは儀式召喚でナイト・オブ・フォトン・ドラゴンを召喚し、その効果でギャラクシーアイズを召喚。

ギャラクシーアイズの効果でインフェクション・バアル・ゼブルを一度除外し、

ORUを墓地へ送り、攻撃力を上げるが。



インフェクション・バアル・ゼブルには、相手の墓地のナンバーズをORUにする効果があった。

さらにORUを使い、ギャラクシーアイズを破壊し、その攻撃力分のダメージを与える。

カイトはトラップで効果ダメージを半減させ、LPを守るが。

体へのダメージに耐えきれず、とうとう倒れてしまう。



その時、アストラルを連れた遊馬が戻ってきた!







ドン・サウザンドは偽りのナンバーズを量産していた。

ベクターはMr.ハートランドに偽ナンバーズを人間界にばら撒くよう命じる。

さらに、カイトと凌牙のナンバーズをぶんどってこい、と。

これが最後のチャンス、失敗したら後は無い、と、Mr.ハートランドを脅すベクター



成功すればMr.ハートランドを七皇に加えてやってもいいとまで言ってます。

はじめからMr.ハートランドに期待はせず、失敗する事を想定して言っているのか?

それとも、ナッシュとメラグの不在を良いことに、本気で七皇に加えるつもりなのか?



無能なお前でも、お前の仲間からカイト達が奪ったナンバーズがあれば勝てるさ、とベクターは言ってます。

 蝉丸からIIIが回収した、No.3 地獄蝉王 ローカストキング

 クラゲ先輩からIVが回収した、No.4 猛毒刺胞 ステルスクラーゲン

 蚊忍者からカイトが回収した、No.2 蚊学忍者 シャドー・モスキート

この三枚を、奪い返してMr.ハートランドに使え、と言う事か?



町に降り注ぐ偽ナンバーズ。

それを手に取った人々の額に、バリアンの紋章が。



その景色を眺め、これで人間界とアストラル世界は終わりだ、と言うドン・サウザンドに、

ベクターは、このままではヌメロン・コードは手に入らねえぞ、と言うが。

ドン・サウザンドの方は、アストラル世界さえ消滅すれば、我々の目的は果たせる、と。



「我々の目的」とは?

ドン・サウザンドは、アストラル世界が滅びれば、それで良いのか?

ヌメロン・コードは必要ない?

ベクターの方は、バリアン世界を救う事よりも、遊馬達への復讐に執心しているように思えます。

ベクターはこのままドン・サウザンドに協力し続けるのか?

あの狡猾なベクターが、このままドン・サウザンドに利用されて終わるようなハズはない、と思いますが。

サルガッソでの敗北後、ボロボロの状態でドン・サウザンドの力に縋ってしまったから、もう後戻りできないのかもしれません。



潜水艦の中の、ナンバーズクラブとIII、IV。

ニュースで、町の暴動の様子を知る。

100万枚近いナンバーズを手にした人々が、暴動の中心になっていると、IIIが解説してます。



IIIとIVは、鉄男達を潜水艦に乗せて、何をしてたんだろう??

これもVからの指令だったのか?

町で起きてる暴動に巻き込まれないよう、潜水艦に呼んで避難させた?



徳之助が遊馬についてたずねると、こっちからは通信するなと言われていると、IVが答える。

通信するな、と命じたのはVですね。

遊馬がアストラル世界へ行く事は、IV達にも知らされていなかった様子。

遊馬の危機を知ってみんなが駆けつけるのを防ごうとしたのか?

確かにナンバーズクラブなら遊馬と一緒に行くと言い出しかねない。



V達を乗せた飛行機とIV達の潜水艦が合流した沿岸の施設は、カイトのものかな?

Dr.フェイカーは大規模な研究施設をいろいろ持っていた様子だし。



遊馬を送り出した次元の扉が閉じた事が、鉄男達に告げられる。

遊馬が戻ってこないかもしれないと聞き、泣き出すキャットちゃん。

一番辛いハズの小鳥ちゃんは、ここでは涙を堪えて、キャットちゃんを支えて励まそうとしてます。

健気だな・・・。



徳之助は、なんで遊馬を見捨てたウラ!と、カイトに詰め寄る。

必ず遊馬は戻ってくると言う小鳥の言葉に、鉄男が同意した所で、最後にカイトが「アストラルを連れてな」と。

遊馬を信じているのと同時に、その思いをわざわざ言葉にして言ってくれたのは、

カイトなりにナンバーズクラブを励ましてくれてるのかもしれません。



施設のスクリーンをジャックし、姿を現したのは、Mr.ハートランド

その姿にカイトが驚く。

そういえば、復活したMr.ハートランドと対面しているのは、遊馬とIIIだけでした。



Mr.ハートランドに促され施設の外に出ると、上空の渦から光が放たれ、

空間質量に変化が起こり、小鳥達の体に負荷がかかる。

オービタルによれば、海上の光の柱はバリアン世界のエネルギーだと。

この世界とバリアン世界を繋ぐものだと言う。



この場所をMr.ハートランドが知る事が出来たのも、偽ナンバーズの力。

心に人一倍欲望を持ちそれを抑えきれない、心の弱い者元へ偽ナンバーズは引き寄せられる。

それを手にした者は、特殊な周波を発する。

それを辿り、ここに来たと。



問い詰められ、徳之助がナンバーズを持っていた事を白状する。

役立たずな自分に失望し、力があれば遊馬の役に立てると、そう思って・・・・。

泣きながら告白する徳之助・・・。



アストラルのお墓を作ってくれたり、遊馬を見捨てた!とカイトを責めたり、

目立った活躍はありませんが、遊馬の事をずっと心配してくれた、優しい奴です。

その心の隙をつかれてしまった訳ですが・・・。

この先、徳之助に名誉挽回の機会があって欲しいと思います。



偽ナンバーズを手にした者は、己の欲望と感情のコントロールが利かなくなり、

どす黒いエネルギーとなって、バリアン世界とこの世界を繋ぐパイプに吸い込まれ、

そして次元の異なる互いの世界を引き寄せる力となる。



なぜそんな事を?!と聞かれ、Mr.ハートランドが答える前に、カイトが言い当てる。

バリアン世界がこの世界を飲み込み融合すれば、ハルトがやっていたアストラル世界への攻撃が可能となる。



バリアン世界とアストラル世界は互いに直接干渉できない。

という設定だった気がします。

だからバリアン世界もアストラル世界も、人間世界を巻き込むのか・・・。



ナンバーズを手にしていた徳之助も、光となって吸い込まれ、人柱に。

ナンバーズを回収すると言うMr.ハートランドの前に、「腕ずくで取ってみろ!」と

挑んだのは、カイト。



カイトとMr.ハートランドの因縁。

「貴様をナンバーズハンターにまでしてやった恩を忘れた裏切り者め!」とMr.ハートランドが激高。

一方のカイトは「貴様に恩などと・・・虫唾が走る。」と。

貴様ごとき雑魚の配下になった覚えはない、とまで言う。(笑)



WDC時は、Mr.ハートランドの指示に従っている様に見えたカイトですが。

Mr.ハートランドに忠誠心は無かったんですね。

ハルトから引き離し、ハルトを助けたければ従えと脅したのも、

ゴーシュ達に過酷なデュエルのトレーニング(?)を課したのもMr.ハートランドでした。

仲が良かった、とは思えません。



デュエルが始まった途端にカイトが苦しみ出す。

バリアン世界となりつつあるこの世界は、バリアンズフィールドと同じ効果を持ち、

デュエルする人間の体に身体的苦痛を与えるのだ。



No.1 インフェクション・バアル・ゼブルを召喚して得意げなMr.ハートランド

ナンバーワンだという事を自慢したい様ですが、

カイトは取り合わず。(笑)



シャドー・モスキートが墓地へ送られる時、カイトが苦しみ出す。

バリアンの刺客から奪ったナンバーズは、全て偽物だった!

一度入れられ、根を張ると、引っこ抜かれるとき、

バリアンズフィールドの負荷エネルギーが数倍発生する。



今まで四悪人のバリアンから回収されたナンバーズ1から4が、

ハエ、蚊、蝉、クラゲと、害虫モデルのモンスターなのが、

今一カッコ良くないな・・・と思ってましたが。

(IVも、4は俺の数字なのになんでクラゲなんだ!と文句言ってたし。(笑))

なるほど、全部偽物だったんですね。

真のNo.1〜4は、もっとかっ良くて強力なモンスターであって欲しいです。



わざとカードを奪わせて、それを回収する事で相手にダメージを与えようと考えていたのか。

サルガッソで事前に遊馬のデッキにバリアンのカードを仕込ませたベクターらしい作戦です。



立ち上がったカイトを見て、Mr.ハートランドが言う。



 Mr.ハートランド 「そうでなくてはつまらん。

           この程度で終わりにはせん。

           私が貴様の父、フェイカーの夢を叶える為に、どれだけ・・・!」



 カイト 「指名手配のコソ泥が親父を利用し、隠れみのに使っただけだろうが!」



Mr.ハートランドがコソ泥??

四悪人と言うからには、やはりMr.ハートランドも犯罪者だったのか。

カイトはいつからこの事実を知っていたんだろう??

カイト以外に、ゴーシュやドロワは知っていたのか?

指名手配の泥棒が、どうやってDr.フェイカーに取り入ったのか?



ハートの塔での決戦時、Mr.ハートランドの台詞。

「私は嬉しいのだよ、Dr.フェイカーの長年の夢が、間もなく達成される事が。

 それが私の夢にも繋がる。

 私はDr.フェイカー様に全てをかけてきたのだ。」

この台詞の意味は??



WDC準決勝前夜のエピソードで、フェイカーは

バリアン界と取引して、アストラル世界を滅ぼす事で、

この世界を支配する力を得るのが自分の野望だと言っていました。



実はこの野望は嘘で、本当はハルトを救う代わりにアストラル世界を滅ぼすという取引だった訳ですが。

Mr.ハートランドは、この偽りのフェイカーの野望を本気で信じていたのかな?

フェイカーがこの世界を支配する力を手に入れれば、自分もその力を手にする事が出来ると思い込んでいた?



四人がデュエル界の四悪人と呼ばれていた理由。

四人が以前、どんな風につるんでいたのか?

その辺りも詳しく知りたい所です。

四人で組んで泥棒していたのかな?



毎回一ターン目から銀河眼を召喚するカイトですが、

今回は儀式召喚を利用して召喚してました。

ゼアルに入ってから儀式召喚が使われたのは初めてかな??



 「カイト、生憎だが勝利の方程式は私にある。」



勝利の方程式という、いつもならアストラルが使うキーワードを、Mr.ハートランドが使ってます。

カイトも「アストラルの口真似か?」と嘲笑してみせるが。



一方、バリアン世界では七皇の非常招集がかかる。

遅れてきたベクターの前に、ギラグ、アリト、ミザエル、ドルベと、

玉座に座る影が。



 「久しぶりね、ベクター。」

 「お忘れ?薄情なこと。」



ナッシュとメラグが戻ってきた??



影で顔は見えませんが、体のデザインは確かに凌牙と璃緒です。

ナッシュはマントをつけてる?



ベクターを迎えた四人が無言である事と、メラグのこの口調。

ベクターを睨む仲間の目つき。

もしかして、ベクターの悪事がばれた?

前世でのベクターとナッシュ、メラグ、ドルベとの因縁。

これは共にナッシュの記憶を見たドルベは既に知っている事ですが。

バリアン七皇になってから二人が一度ベクターに殺された事を思いだし、

その事実がドルベ達に伝えられたのか?



だとしたら・・・・。

いくら七皇とは言え、ベクターとこのまま共闘とはいかないハズ。

まずはベクターへの制裁、もしくは幽閉か、あるいはバリアン世界を救う為の犠牲にするか。

ベクターも悪事がばれたからと言っておめおめと捕まる事はないだろうな。

ドン・サウザンドの力で逃げ切るか?

或いは上手く誤魔化して、七皇の仲間として取り繕い、5人をまた自分の計画に利用するのか?



カイトがダメージを受けるのを見て、VはIIIとIVにバリアンから奪ったナンバーズを捨てろと。

デュエルをしていない二人にも、カードを手放す際にダメージが。

二枚のナンバーズは、Mr.ハートランドの手に。

ベクターは冒頭で、四枚のナンバーズがあれば勝てるさとMr.ハートランドに言ってましたが。

四枚揃うと、何か効果を発揮するのか?



カードを効果でドローする直前に、倒れるカイト。

この時、カイトの名を叫んだのがVであったのが、師弟の絆を感じさせて少し嬉しです。



最初のミザエル戦の時、倒れた遊馬に代わってカイトがデュエルを引き継いだ事がありましたが。

今度は遊馬がカイトのデュエルを引き継ぐのかな?

これで借りを返せますね。





「イッツ ショータイム!」の時や、モンスター効果を説明するときの、

イキイキとしたMr.ハートランドの様子。

解説の台詞をカイトに奪われ、苦々しい表情をしたり。

カイト相手には恩知らずだと激高したり。

「声も出まいと言ってるそばから声を出すな!」とか、

言ってる事も無茶苦茶です。(笑)



三体のインフェクション・フライの効果でレベルを倍増するシーン。

Mr.ハートランドが両手にピースをして「二倍二倍!」と叫んでます・・・・。



こ、これは流石に古いネタではないでしょうか・・・・?(汗)

1970年代に流行したTVCMが元ネタのようです。

今見ている視聴者には分かりにくいと思うのですが・・・。

しかし、蚊忍者の科学忍者ネタとか、クラゲ先輩の何中だ?の台詞とか、

四悪人編は古いネタを使う事が多いようです。



 ・二倍、二倍 のお相撲さん | その他(ライフ)のQ&A【OKWave】



四悪人のデュエルはコミカルに、という指示があったのでしょうか?

クラゲ先輩戦も蚊忍者戦も面白い台詞が多かったのですが、今回のMr.ハートランドの台詞も面白かったです。

それぞれ台詞にネタが仕込まれてます。

脚本家さん同士、お互いに対抗意識があるのかどうかは分かりませんが、それぞれ楽しんで書いている気がします。



得意げなMr.ハートランドの表情とポーズ。

ダメージを受けるカイトを見て、足の裏を叩き合わせて喜ぶベクターの仕草が面白い。

自分の張った罠が上手く作動し相手を追い込む時、子供のようなテンションの高さで喜ぶ所が、

とてもベクターらしいと思う。



「コソ泥!?」と驚く小鳥ちゃんの隣で、さらっと「コッソリヌスムヒト」と早口で言ったオービタルが楽しい。

アドリブなのか、脚本なのか不明ですが。

戻ってきた遊馬の勇ましい表情と、泣きながら喜ぶ小鳥ちゃんの表情も良かった。



作監:三浦菜奈)

(脚本:広田光毅